歯科医院必見 - 競合に負けない集患Webマーケティング
最終更新日:2024/04/26
公開日:2022/06/14
厚生労働省の調査によると、令和4年3月末時点で日本全国には約68,000の歯科医院があり、その数はコンビニよりも多いと言われています。※1
そのため、競合に競り勝ち患者さんを獲得するには、あらゆる施策を試行錯誤することが求められます。この記事では、患者さんの集客(集患・増患)に効果的なWebマーケティングについてご紹介。どのような戦略があるのか見ていきましょう。
集客(集患・増患)につながるWebマーケティング
現在、スマホ一台あればさまざまな情報を検索することができ、多くの人がインターネットを介し、情報収集するようになっています。それは医療についても同じで、病気に関する治療方法や、悩みを解決してくれるクリニックが近くにないかなど、当たり前のようにWebで検索されるようになりました。
そのため歯科業界の激戦を勝ち抜く点においても、Webを活用した対策が必須です。ユーザーを自院の集客(集患・増患)につなげられるよう、Webにおける対策をまだ講じていない医院の方はWebマーケティングを検討しましょう。
Webマーケティングの手法として挙げられるのは、自院の情報を伝えるための公式ホームページ、Googleなどの検索エンジンの検索結果で上位表示するためのSEO対策、アプリを活用したSNS対策など様々な手法があります。詳しく見ていきましょう。
※1 医療施設動態調査(令和4年3月末概数)(厚生労働省HP) https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/m22/is2203.html
よりユーザーを集めるための導線戦略
まずは自身の歯科医院をユーザーに知ってもらわなければ、患者さんの集客(集患・増患)にはつながりません。歯科医院の情報を患者さんに知ってもらうために、Webマーケティングは効果的です。より多くのユーザーを自院のホームページに集めるための『導線戦略』をご紹介します。
SEO対策
歯科医院のホームページへのアクセス数を増やす導線戦略の一つに「SEO対策」があります。「SEO」とは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略です。持っている歯科医院のサイトを、Googleなどの検索エンジンにおける検索結果で上位表示させることでアクセス数の増加を目的とした対策です。
歯科医院のサイトにおいては『患者目線』になることが求められます。患者さんがどのようなキーワードで検索してサイトに訪れるのか。ユーザーが求めている情報をわかりやすく伝えたり、受診してもらうための最適なコンテンツを用意しましょう。スムーズに電話をかけたり、Webの予約ができる作りにする必要もあります。
SEO対策は、手間や工数がかかってしまう点と、効果が出るまでに時間がかかってしまうというデメリットがありますが、コストを抑えながら取り組める対策でもあります。Webマーケティングにおける集客対策として定番手法の一つです。
MEO対策
自身の歯科医院のホームページに検索ユーザーを集め、患者さんの集客(集患・増患)につなげるための対策の一つに「MEO対策」があります。MEO対策とは、Googleマップに登録した歯科医院の検索順位を上げる対策で、より多く患者さんの集客につなげることが狙いです。
何か目的を持って施設などを検索する場合、「地域名+業種名」で検索されるのが一般的です。Googleマップで検索するメリットは、近隣エリアを検索できることです。「歯が痛くていますぐ診てもらいたい」など緊急性の高い人は、Googleマップで自分がいる場所を中心に検索するケースが傾向があります。ニーズに合っていれば来院につながりやすいため、患者さんの集客(集患・増患)に直結しやすいという特徴があります。
また、『クチコミ』は歯科医院を選ぶ上で、大きな判断材料の一つです。同じ条件であれば、評価が低い歯科医院より、評価の高い歯科医院を選ぶのが当然でしょう。
患者さんから一定の評価を得られるよう、スタッフ一丸となって努めることが重要です。
リスティング広告対策
リスティング広告も患者さんの集客に効果的な対策の一つです。「リスティング広告」とは、Googleなどの検索結果において、ユーザーが検索したキーワードをもとに広告を表示させる手法のことです。
通常表示されている他の歯科医院のサイトよりも上位に優先して表示されるため、多くのユーザーに自身の歯科医院の広告を見てもらえます。リスティング広告対策のメリットは、SEO対策よりも即効性があり、広告費用の調整がしやすい点です。しかし、適切に運用していないと無駄な費用がかかってしまうというデメリットもあるため、運用には注意が必要です。
ポータルサイト対策
ポータルサイト対策も歯科医院にユーザーを集めるための効果的な対策の一つです。ポータルサイトの「ポータル」とは、「玄関」や「入口」という意味があり、「ポータルサイト」とは、インターネット上の多くの情報ページにつながる「玄関口」のような役割を果たす、巨大な情報サイトのことです。
このポータルサイトに登録することにより、公式サイトだけでは接触が難しいユーザーからのアクセスを期待できます。歯科業界や医療に特化したポータルサイトとして、以下のようなサイトがあります。
歯科・医療に特化したポータルサイト
SNS対策
SNS対策とは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通して自身の歯科医院の情報を発信する手法です。代表的なSNSとして、LINEやTwitter、Facebook、Instagramなどがあります。
SNS対策を行う場合、自身の歯科医院の公式アカウントを作成して運用していきます。
スマホの利用が一般的になったことから、SNSを用いることは、効果的に患者さんを集客できる可能性につながります。自身の歯科医院の広告はもちろん、写真や記事コンテンツなどを、ユーザー同士が共有または拡散して自然に口コミという形で広がっていく効果も期待できます。しかし、院長先生だけですべて運用するにはパワーが必要です。歯科衛生士や歯科助手・受付のスタッフにも協力してもらい、効率的にSNSを更新・運用することが重要です。
動画対策
YouTubeをきっかけに歯科医院を知ってもらう方法もあります。インパクトのある内容で歯科医院の魅力を伝えることができれば、ユーザーの興味・関心を引くことができ、患者さんの集客につながる可能性があります。
まだまだ取り入れている歯科医院の方が少ないため、他院との差別化にもつながります。
ただし動画対策は撮影・編集とSNSよりもパワーが必要となるため、より歯科衛生士などのスタッフの協力が不可欠になるでしょう。
コンテンツマーケティング対策
コンテンツマーケティング対策の方法として「メルマガ(メールマガジン)」や「ホワイトペーパー」があります。メルマガは、登録してくれたユーザーに対して定期的に企業やサービスの情報を送り、集客につなげる手法です。ホワイトペーパーは、Webサイトに資料などを掲載し、見たいユーザーに対してプロフィール情報などと引き換えに資料を提供し、つながりを持つ方法です。
ただし歯科医院においては、ホームページのブログなどを使い、歯科に関する記事コンテンツを発信することが有効でしょう。歯並びや矯正など、歯の悩みに関する記事を作ったり、獲得したいユーザー層のニーズに合った情報を発信できれば、患者さんの集客(集患・増患)につなげることができます。
訪れたユーザーに予約などのアクションを起こしてもらうための戦略
ユーザーを集めるための導線戦略・対策を行い、自身の歯科医院のホームページに集めることができたとしても、ユーザーが予約や問い合わせ、無料相談などのアクションを起こしてくれなければ、患者さんの集客(集患・増患)につながったとは言えません。ホームページを訪れたユーザーに予約などのアクションを起こしてもらうために何が必要でしょうか。
公式サイト
公式サイトは、Webにおける歯科医院の看板のような存在です。
ポータルサイトに登録することで、公式サイトを持っていなくても医院の情報を伝えることはできます。しかし、一般的なポータルサイトでは掲載情報がテンプレート化されているため、伝えたいすべての情報を伝えたい形で掲載することはできません。
歯科医院独自の公式サイトを制作すれば、他の歯科医院と差別化を図ることができ、特徴や魅力・強みなどを伝えたい形でユーザーに伝えることが可能になります。より詳しい情報がわかることでユーザーは来院に伴う不安や疑問を解消することができ、あらゆる視点から情報を得ることができるため来院につながります。
また、歯科医院を含めクリニックや病院を探すとき、3人に1人以上が公式ホームページの情報を参考にするという調査結果が出ています。公式ホームページに求めている情報がないと、約7割の人が選択肢から外れるという調査結果も出ているため、アクションを起こしてもらえるよう公式サイトの作り込みは重要と言えるでしょう。
診療科目や商品の特設ページ(LP)
GoogleなどでWebサイトにアクセスしたとき、最初に目にするWebサイトのページがランディング・ページ(LP)です。広告を発信するときに特定の商品やユーザーに絞って作成されたページをランディング・ページ(LP)と呼ぶこともあります。
歯科医院においては、注力している診療科目をピックアップしたページや、インプラントなどの商品に特化したランディング・ページ(LP)を作成することで、特に狙いたいユーザー層に対してアピールすることが可能になります。ランディング・ページ(LP)を作成、診療内容やニーズに合わせて見直し、獲得したいユーザー層の背中を後押しすることで、集客(集患・増患)につなげることが可能です。
目的に合わせた対策
ここまで、ユーザーを集めるための導線戦略と、アクションを起こしてもらう戦略についてご紹介しました。どのような対策を取るかについては、自身の歯科医院の状況や競合の状況、そして公式ホームページの状況によって変わってきますが、実際にどの対策をとればよいのでしょうか。
新規開院で医院の存在を周知したい
対策は、状況や目的に合わせて実施する必要があります。
例えば、これから新規開院を目指す歯科医院は、まず医院の存在を知ってもらうことが求められます。開院に先駆けてプレオープンサイトや公式サイトを作成したり、作成した公式サイトをポータルサイトに登録するなどして、近隣のユーザーにアピールする必要があるでしょう。
集客(集患・増患)したい
運営が安定し、余裕が出てきたから少しずつ集客(集患・増患)したい歯科医院はどうでしょうか。おすすめはSNS対策やSEO対策・コンテンツマーケティング対策です。
定着した患者さんが新たに出てくる歯科医院に奪われないよう、SNSでさまざまな情報を発信することでファンを作ったり、記事コンテンツなどを作成し、キーワードに強いサイトにすることで、検索順位が下がりにくくすることが重要です。
自費治療率をアップしたい
自費治療率をアップしたい場合は、注力している小児矯正、入れ歯、インプラントなどランディング・ページ(LP)の作成がおすすめです。
特化したページを作ることで、他の診療科目や他院との差別化を図り、より詳しい情報を掲載。魅力的なコンテンツを作り、獲得したいユーザーにアピールすることで注目を集め、集客(集患・増患)につなげることができるでしょう。
また、リスティング広告はあらゆる目的において効果的です。
新規開院直後で、獲得したいエリアに向けて情報を発信したい場合や、時間をかけずに公式サイトの露出を上げて集客(集患・増患)したい場合。ランディング・ページ(LP)を作成し、特定のユーザーに向けてアピールしたい場合にも有効です。
状況や目的に合わせた対策を実施しましょう。
まとめ
集客(集患・増患)につながるWebマーケティングについて紹介しました。歯科医院運営や状況に合わせて、SEO対策やリスティング広告対策、公式サイトやランディング・ページ(LP)の制作など、あらゆるWebマーケティングの手法がわかったのではないでしょうか。
どの対策も実際に試してみることが第一ですが、各対策によってコストが違えば、本当に効果が出ているのか実施した後の検証も重要です。通常の診療を疎かにすることはできませんし、正しく行うためには専門知識が求められるため、まずはWebマーケティングのプロに相談してみてはいかがでしょうか。
株式会社ITreatは、歯科医院をはじめとする医療機関のWebに関するお困りごとを解決。Webマーケティングにおけるお客様の目的やお悩みに合わせた最適解をご提案します。
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執筆者
株式会社ITreat
Webディレクター/リーダー
大手求人情報誌のデザイナー、インハウスのWebデザイナーを数年経験。Webディレクターに転身後、Web事業を展開している上場企業を経て、2019年に株式会社ITreat入社。現在は病院・クリニック・リハビリ施設サイトのディレクションを担当。社内外のSEO対策にも従事。
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