【2024年最新】病院・クリニックの新患獲得に適したSEO対策

集客(集患・増患)

最終更新日:2024/04/26

公開日:2022/03/03

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はじめに

現在、病院やクリニック、歯科医院をはじめとする医療施設は「患者さんに選ばれる時代」です。そして選ばれるためには、まず最初に自院の存在を知ってもらわなければなりません。

病院を探す手段はさまざまですが、スマホの所有率が9割弱のいま、多くの患者さんはWebを介して病院を探します。ここで重要なカギとなるのが、検索エンジン(主にGoogleやYahoo!)です。
一般的に、多くの患者さんはGoogleやYahoo!で検索し、表示される情報の中から気になる病院やクリニックのホームページを訪れます。しかし、検索順位が低いと検索エンジンからホームページに訪れる患者さんは極端に少なくなります。
検索結果には、他院のサイトを含めた膨大な情報が存在するため、それらに埋もれないよう検索結果の上位に表示させる必要があります。より多くの患者さんにサイトに来てもらえるよう、検索結果の上位に表示させるための方策が「SEO対策」です。

では、具体的にどのようなSEO対策が必要なのでしょうか?
病院やクリニックのホームページに欠かせないSEO対策の「方法」や「効果」「具体例」、さらに「注意点」について解説します。

SEO対策とは?概要と特徴

SEO(Search Engine Optimization)とは「検索エンジンの最適化」という意味です。そして、GoogleやYahoo!といった検索エンジンの検索結果で上位に表示させるための取り組みを「SEO対策」と呼びます。

検索エンジン側が設けるルールを守り、かつ有用で信頼性のある情報が記載されているWebページが上位に表示されます。上位表示されると多くのユーザーの目に触れるため、クリニックのホームページへ訪問される確率も上がります。

下表は、SISTRIX社による「検索順位・クリック率」の相関を調べた結果です。

【Google検索クリック率ランキング】

出典:SISTRIX『Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid

クリック率とは、ホームページが検索結果に表示された結果、「どのくらいの割合でクリックされたのか」を表す指標です。上表のとおり、検索結果の上位であるほどクリック率が高いのは明らかです。

検索ランキング1位と2位で、その差は約2倍。1位と10位では10倍以上にもなります。
同じ検索結果の1ページ目に表示される1位〜10位ですが、2ページ目以降になるとさらにその差は広がります。より上位に表示させるためのSEO対策が不可欠だといえます。

ホームページは来院や集客(集患・増患)に直結

SEOの原則はユーザーファーストの考えに基づいています。ユーザーが求めている情報を、いかにユーザーに適した形で提供できているかが大切です。

病院・クリニック、歯科医院の場合、求職者や同業者に向けて情報を発信する場合もありますが、メインとなるユーザーは患者さんです。つまり、患者さんの目線を重視したSEO対策が求められます。

医療系のホームページにおけるSEO対策の狙いは、最終結果として以下の循環を生み出します。

  • SEO対策に取り組む
  • メディア(検索エンジン)での露出頻度がアップする
  • 自院ホームページへの流入が増える
  • 集客(集患・増患)につながる

上記のとおりSEO対策を行うことで最終的に集客(集患・増患)、つまり新規患者の獲得につながります。ホームページは自院への入口であり、「広告塔」とも言える存在です。
この広告塔を最大限に生かせるようSEO対策に取り組みましょう。

病院・クリニックサイトの新患獲得に適したSEO対策

では、具体的にどんな対策をすればいいのでしょうか。
目標は、「新規の患者さんを獲得する」ことです。そのために必要なことを見ていきましょう。

【その1】ツールを使ってサイトを分析

まず、SEO対策するうえで実施したいのが、持っているサイトの分析です。
自院のサイトがどのような状況で、何が足りていないのか。競合のサイトがどのような状況で、勝つためにどんな要素が求められているのか。

そこに欠かせないのが、分析・調査するための「ツール」です。色々な機能を持ったツールがありますが、中には有料のツールもあります。目的に合わせて必要なツールを使い、サイトの状況を分析しましょう。

ここでは、病院・クリニックのサイト分析で活躍するツールを、3つの目的に合わせてピックアップしました。ぜひ、参考にしてください。

種類 機能 ツールの一例
競合分析ツール 競合サイトのアクセス状況や流入経路、キーワード別の出現頻度のチェックなどホームページの分析が可能。 SimilarWeb
SEOチェキ
キーワード選定ツール キーワードの月間検索数やSEO難易度、関連キーワードの抽出など、狙いたいキーワードの調査が可能。 Google広告キーワードプランナー
KEYWORD FINDER(キーワードファインダー)
コンテンツ分析ツール サイトにおける課題分析やコンテンツの施策立案、効果測定が可能。 SEARCH WRITE(サーチライト)
MIERUCA(ミエルカ)

【その2】患者さんが検索しそうなキーワードでユーザー目線でコンテンツを作成

コンテンツとはサイトの内容(中身)を意味します。

具体的には、「病院紹介」や「院長先生・スタッフさんの紹介」、「施設・設備の紹介」や「診療内容」の紹介です。最新情報を紹介する「お知らせ」や「ブログ(コラム)」なども重要なコンテンツです。

これらの内容は、患者さんにとって有益でなければいけません。先ほど紹介したツールを使って患者さんが求めている検索しそうなキーワードを選定し、そのキーワードに沿って患者さん目線でコンテンツを作りましょう。

【その3】幅広くユーザーを獲得するための「ロングテールSEO」

ロングテールSEOは、キーワード数を増やして上位検索を狙う方策です。

たとえば、「内科 新宿」のキーワードで検索すると700万件以上の情報が表示されます。※1この状況で検索上位を目指すのは至難の業です。

そこで、以下のようにキーワードを増やします。

内科 新宿 西口 アレルギー」 

上記のように、もう少し絞ったキーワードを盛り込むと、表示結果はおよそ24万件(※)。情報量を1/30にまで縮小できました。小さな土俵で勝負すれば、上位表示される確率も上がります。

さらに、ニッチなユーザーにターゲットを絞ることで、より着実な流入が期待できます。ただし、キーワードを絞りすぎれば、その通り検索してくれるユーザー数も当然減ります。自院の強みや獲得したい診療科目などに合わせて、適切なキーワードを選定する必要があるでしょう。

【その4】エリアで検索上位に表示させるための「ローカルSEO」

ローカルSEOとは、「地名(エリア名)×キーワード」の組み合わせを活用する方法です。「MEO対策」と呼ばれることもありますが、ユーザーの「的(まと)」を特定のエリアに絞る方法です。

たとえば「大阪市淀川区 小児科」など、特定のエリアに限定して「病院・クリニック・歯科医院を知りたい」と思う患者さんをターゲットにするわけです。

また、ローカルSEOはGoogleマップと連動している点も魅力です。
「地名×診療科」で検索すると、地図上に病院などの医療機関の情報と位置が表示されます。住んでいるエリアや職場の近くにあるかどうかなど、通いやすさは新規患者さんの獲得につながります。
どこまでの範囲をターゲットとするかなど、エリアを考慮したコンテンツを作成することが重要です。

【その5】Googleマイビジネスを活用

先に紹介したローカルSEOと相性のいい方法が「Googleマイビジネス」です。Googleマイビジネスとは、病院・クリニックの情報をGoogleマップやGoogleの検索結果に表示できるツールです。

Googleマイビジネスでは、たとえば以下の情報を登録・公開できます。

  • クリニック名
  • 診療時間
  • 住所
  • 電話番号
  • ホームページのURL
  • 写真

上記以外にも、表示したい内容は自院で変更可能です。問い合わせや予約ページへの誘導もできるため、集客(集患・増患)につながりやすく、何より無料で使えるため、活用しない手はありません。

【その6】スマホ対応(モバイルファースト)

インターネットの利用はモバイルが主流で、スマホやタブレットの利用者はPCの2倍以上。60代以上の世代でも増加傾向にあります(※参照:総務省HP『スマートフォン経済の現在と将来』)。そのような流れもあってか、Googleは2018年以降、スマホを評価の軸にすると発表。いわゆる「モバイルファースト」が提唱されました。

モバイルファーストとは、スマホとの親和性を高くすることです。
スマホでホームページが表示されたとき、「見やすく」「操作しやすい」ものにしておくことが、Googleの評価につながるということです。

お持ちのホームページがまだスマホに対応していない場合、なるべく早くスマホに対応させる必要があるでしょう。

参考として、自院のサイトがスマホと相性がよいか否かは、下記のGoogleのツールで確認できます。ぜひ、活用ください。

▼Google『モバイル フレンドリーテスト』
https://search.google.com/test/mobile-friendly

※1 数値は、Google拡張機能『Keyword Surfer』の結果を引用(2022年1月29日時点)

病院・クリニックがSEO対策を実施するメリット

病院やクリニック、歯科医院などの医療機関がSEO対策を実施すると、前述した「新規患者さんの獲得につながる」はもちろん、さまざまなメリットにつながります。

  • 検索結果の順位向上
  • 費用対効果がいい
  • ユーザー(患者さん)から信頼が得られる

上記は、いずれも集客(集患・増患)につながる要素です。

検索エンジンの上位に表示されるほど、来院数の増加が期待できます。しかも、潜在的な新規患者さんの約7割が、病院探しをインターネットで行っている時代です。(詳しくは下記の記事をご覧ください。)

病院・クリニックのホームページの効果とは?患者さんが選ぶ決め手は公式サイト?
〜はじめに〜 公式ホームページは集客(集患・増患)に効果的! 病院には公式ホームページが必要なのか、公式ホームページを持つことでどんな効果が期待できるのか知りたいのではないでしょうか?インターネットか

この状況を考えれば、SEO対策には大きな利点があり、集客(集患・増患)につながる重要な取り組みといえます。

またSEO対策は、マーケティングの中でもコストパフォーマンスの面で優れた手法です。たとえば、テレビCMや野立て・電柱などの看板、ポスティングなど、これらの媒体を継続して行うには高額な費用を払い続ける必要があります。
もちろん、SEO対策を行うために有料ツールを使う場合は費用がかかりますが、自分たちで有益な情報を発信し、検索結果で上位に表示されれば、何度クリックされても料金はかかりません。

そして、検索結果で上位に表示されるサイトは、Googleから高い評価を受けているサイトとしてユーザーから信頼されやすく、その信頼は大きなブランディング効果にもつながります。

狙っているキーワードで上位に表示された場合は、その効果を最大限に活かし、集客(集患・増患)へとつなげましょう。

病院・クリニックのSEO対策において重要な「医療広告ガイドライン」

病院・クリニックなどの医療系サイトにおいて、外せないのが「医療広告ガイドライン」です。

「医療広告ガイドライン」とは、医療法における病院などの医療機関の広告規制について、厚生労働省が定めたルールで、病院などのホームページもこれに該当します。
そのため、病院・クリニックのサイトでは、このガイドラインに則って品質管理を徹底する必要があり、その上でSEO対策を実施することが重要です。

ガイドラインに抵触するコンテンツは、Googleでの評価が落ちてしまいます。不適切なサイトと見なされれば、検索順位が降格してしまうため注意してください。

▼医療広告ガイドライン(厚生労働省HP)
https://www.mhlw.go.jp/content/000772066.pdf

【2024年最新】医療広告ガイドラインに抵触しないWebサイト制作
〜はじめに〜 本記事では、ガイドラインの表現を分かりやすく言い換えている箇所があります。 2024年3月に改定された情報をもとにしておりますが、必ず厚生労働省のホームページもご確認ください。 参考:医療法にお

自院のSEO対策にお困りの方へ

SEO対策は、病院・クリニックの経営では欠かせない取り組みのひとつです。
方策として、サイトにおける「患者さんファーストの徹底」と「コンテンツのクオリティを高める」という2点が基本方針となります。

しかし、「本業の合間で行う」となると厳しいのが実情です。実際に取り組むとなると、サイトを改修やコンテンツを追加するために「プログラミング」や「構造整理」といった高度な技術が不可欠となります。

時間・手間をかけたわりに検索順位が上がらない
対策しているのに閲覧数が徐々に減っている
突然順位が下がった

など、時間・労力と結果が結びつかない場合が多々あります。

また、SEO対策には「終わりがない」という点も見落としてはいけません。検索結果で上位になれたとしても、Googleのアップデートやルール変更、ユーザーニーズの変化によって、すぐに下位へ落ちる場合があります。
適宜、コンテンツの変更や修正が必要です。この点を見落とすと、やがて検索順位は下降します。

つまり、SEO対策は一時的な作業ではなく、継続的に行う必要がある施策です。そのため、「時間と労力はかかるもの」とはじめから割り切ってください。

そのため、アウトソーシングを活用するのも1つの手です。WebマーケティングはWebのプロに任せることで、病院本来の診療や患者さんの対応にフォーカスできます。役割が明確化すれば、Webと臨床の両面から効果的なアプローチが可能になり、結果的に効率のよい集客(集患・増患)が期待できるでしょう。

まとめ

病院・クリニックなどの医療系サイトにおいて、SEO対策は新規患者の獲得と、既存患者を定着させるために不可欠な取り組みです。この記事で紹介した方策を実施して、集客(集患・増患)を目指しましょう。

ただし、紹介したようにSEO対策は一時的な施策ではなく、継続させる必要があり、目標を達成するためには、SEOを含めたWebに関する専門知識と技術に加え、医療分野を熟知したスタッフが必要です。

株式会社ITreatでは、医療機関に特化したスタッフ陣がサイト制作から管理まで担当。サイトのリニューアルなども承っております。また、医療広告ガイドラインや診療科ごとの検索特性など、業界の傾向を把握したうえで適宜適切なご提案が可能です。
「自分たちで実施するのは難しい」と感じる場合は、専門家を頼ってみてはいかがでしょうか。

株式会社ITreatでは、無料見積もりも承っています。下のお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
病院・クリニックにおけるWebマーケティングやSEO対策にお悩みの際は、株式会社ITreatまで。

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S・OGAWA

執筆者

S・OGAWA

株式会社ITreat

Webディレクター/リーダー

大手求人情報誌のデザイナー、インハウスのWebデザイナーを数年経験。Webディレクターに転身後、Web事業を展開している上場企業を経て、2019年に株式会社ITreat入社。現在は病院・クリニック・リハビリ施設サイトのディレクションを担当。社内外のSEO対策にも従事。

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