【病院のMEO対策】始め方から運用のコツまで具体的に紹介
公開日:2026/04/20
「近隣の患者さんに自院をもっと知ってほしい」
「ホームページはあるのに、なかなか新しい患者さんが増えない」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
そこで近年よく耳にするのがMEO(マップ検索最適化)対策ですよね。
ではこのMEO対策、一体どういったものなのかご存知でしょうか。
「MEOという言葉は知っているけど、何かはよく分からない」
「MEO対策をしてみたいけど難しそうだし、何から初めて良いか分からず困っている」
そんな方も多いのではないかなと思います。
この記事では、MEO対策をこれから始めようと考えている医療機関の皆様に向けて、
「MEOって何?」「結局、何から手をつければいいの?」
という疑問を解消するために役立つ情報を順を追ってご紹介いたします。
また、始めた後に重要な運用方法についてもあわせてお届けしているので、「始めてみたけどなかなか上手くいかない」という方もぜひご一読ください。
MEOとは何か
MEOとは「Map Engine Optimization」の略称で、Googleマップにおいて、自院の情報が上位に表示されるようにするための施策を指します。
例えば、患者さんが「岐阜市 歯科」や、現在地から「近くの内科」と検索した際、検索結果の最上部には周辺の病院リストと地図が表示されます。この枠内に自院を表示させ、目に留まりやすくすることがMEO対策の最大の目的です。
なぜ医療機関にMEO対策が必要なのか
医療機関にとって、MEO対策は「やっておくと良いもの」ではなく「必須の施策」となりつつあります。その理由は主にこちらの3つです。
- 来院意欲の高い層にアプローチできる
「地域名+診療科目」で検索しているユーザーは、今まさに診察や治療を必要としている方です。
地図上で上位に表示され、診療時間やアクセスがすぐに分かれば、そのまま来院につながる確率が非常に高くなります。 - スマートフォンの利用スタイルに合致している
外出先や自宅でサッと検索する際、多くの人はGoogleマップの情報を頼りにします。
特に初めて行く病院の場合、外観の写真や駐車場の有無、他の患者さんの評価(クチコミ)を確認してから決めるのが主流になってきています。 - 信頼の証になる
地図上に最新の情報が正しく掲載されており、適切な写真が並んでいることで「しっかりと運営されている」という安心感を患者さんに与えることができます。
MEO対策とSEO対策の違い
Web上での集客を考える際、よく耳にするのが「SEO(検索エンジン最適化)対策」です。
どちらも検索結果で上位表示を目指すための施策ですが、細かく比べるとさまざまな違いが存在しています。
こちらはその違いを簡単にまとめたものです。
| 項目 | MEO対策 | SEO対策 |
|---|---|---|
| 対象 | Googleマップ | 通常の検索結果 |
| ターゲット | 近隣にお住まいの方 | 広域で病院を探している方 |
| 主な対策内容 | Googleビジネスプロフィールの運用 | ホームページの改善・コンテンツ制作 |
| 成果が出るまでの期間 | 比較的短い(1〜3ヶ月) | 比較的長い(半年〜1年単位) |
ここから、それぞれの特徴を少し細かく見ていきましょう。
MEO対策の特徴
MEO対策の1番の特徴は、Googleマップ上での検索結果の中で上位を目指すということです。
先述の通り、近年では病院やクリニックを探す時にも、Googleマップを使い「市町村名+診療科目名」や「近くの〇〇科」と調べる患者さんが増えています。今まさに体調が優れなかったり、怪我をしたりしている患者さんにとっては、現在地からの近さ・アクセスの分かりやすさはとても大事な要素なのです。
マップ上での検索結果の特徴として、患者さんの現在位置から近い場所が優先されるということがあります。
例えば「岐阜市 歯科」と検索された場合、検索エンジンでは、岐阜市内に存在する歯科医院がずらっと表示されるはずです。一方で、Googleマップ上では、岐阜市内に存在する歯科医院の中でも、検索している患者さんの現在地に近い場所が優先して表示されます。
つまり、Googleマップのほうが、検索結果として表示される数自体が少ないため、適切な対策次第で上位を狙いやすいと言えるでしょう。
さらに、マップ上で近さやアクセスだけでなく、診療時間や院内の雰囲気まで知ることができたなら、患者さんは安心して来院を決めることができるでしょう。

SEO対策の特徴
一方でSEO対策は、自院のホームページに、患者さんが知りたいであろう情報を多く掲載し、GoogleやYahooといった検索エンジンの検索結果の中で上位に表示されることを目指すものです。
例えば「喉の痛み 原因」や「歯並びがガタガタ」といった症状の内容で検索する患者さんもいます。こうした患者さんにとって大切なのは、その病気について詳しく知れることやその病院で適切な治療が受けられるのかということです。
このような患者さんの思いに答えるためには、情報の専門性や信頼性が高いホームページを作ることが必要になります。
ホームページを制作するには長い時間や大きなコストがかかり、MEO対策に比べ表示される件数が多いため、上位を狙う難易度は一定以上高いと言えます。しかし、こだわりを持って作ることで、自院の強みや良さを最大限アピールすることができる非常に心強いツールになります。
弊社では、フルオーダーメイドデザインのホームページ制作を承っており、SEO対策に精通した社員もおりますので、もしホームページ制作やSEO対策にご興味をお持ちの方は、ぜひご相談だけでもお寄せください。
MEO対策の手順
では実際にMEO対策の手順を具体的なステップに分けてご紹介していこうと思います。
MEO対策で重要なステップは大きく分けて次の3つです。
- マップ上に自院の詳細かつ正確な情報を登録すること
- 最新の情報を投稿すること
- 患者さんから口コミをいただくこと
この3つのステップをおさえることで、MEO対策は効果を発揮しやすくなります。
ステップ1:マップ上に自院の情報を登録する
まずは、マップ上に自院の情報を登録する必要がありますが、登録するためにもいくつかの手順が必要です。
ステップ1の大まかな流れは、以下のようになっています。
- Googleビジネスプロフィールの登録状況を確認する
- Googleビジネスプロフィールに対し、オーナー確認を行う
- 自院の情報を登録・修正する
患者さんは表示された内容をもとに、来院するかどうかを判断するため、掲載されている情報の量と正確性は非常に重要です。
1.1 自院の情報の現状を確認する
まずはGoogleマップ上で自分の病院・クリニックの名前を検索してみましょう。
右図のような、医院名や住所等の詳細情報が表示された部分を「ナレッジパネル」といいます。
(※情報は架空のものです。)
既になにかしらの情報が表示されている場合、それは一般のユーザーが記載した、もしくは、Googleがインターネット上の情報を収集して自動で作成したものです。
ナレッジパネルの下部に「このビジネスのオーナーですか?」というリンクがある場合、まだ誰も自院の情報を管理していない状態です。
情報の登録や管理、その後の投稿等を行うには、Googleビジネスプロフィールへの登録が必要になります。上記のリンクをクリックして、登録を行いましょう。

1.2 Googleビジネスプロフィールに対し、オーナー確認を行う
リンクをクリックすると、利用規約・プライバシーポリシーの確認画面に遷移します。
確認の後、画面下に現れる「管理を開始」ボタンをクリックします。
次の画面で、オーナー確認を行う方法を選択します。任意の方法を選択するとGoogleから確認コードが送られます。これを正しく入力することで「オーナー確認」を行うことができます。
このオーナー確認は、確認方法によって完了までにかかる期間が異なり、5日〜3週間ほどかかる場合もあります。
Googleビジネスプロフィールへの登録やオーナー確認は、無料で行うことができ、これが完了すると情報の登録や修正、最新情報の投稿、口コミへの返信などが可能になります。

1.3 自院の情報を登録・修正する
オーナー登録が完了すると、いよいよ情報の登録です。以下のような基本的な情報から順に登録していきましょう。
- 正式名称
- 住所
- 電話番号
- 診療時間
- ホームページのリンク
この時、これらの情報は、自院のホームページやSNSなどと同じ形式で入力することがポイントです。こうすることで、Googleがマップ上の情報とインターネット上の情報を同一のものだと読み取りやすくなります。
他に、病院の外観や内観の写真を掲載することもMEO対策として効果的。具体的には、出入り口の場所、駐車場・駐輪場、診察室や待合室、キッズスペースなどです。これらの場所の写真があることで患者さんは、雰囲気は明るいか、車や自転車で通いやすいか、子どもが一緒でも安心できるかといった、文章だけでは伝わりきらない雰囲気までも感じることができます。患者さんにとって写真は非常に大きな情報源なのです。
ここまでできたら、最初の準備は完了です。
ステップ2:最新の情報を投稿すること
基本的な情報の登録はステップ1で完了しました!ただ、登録して終わりではないのがMEO対策です。
Googleの上位表示を狙うには、定期的な情報の更新が必要不可欠です。
また、患者さんの視点でも、最新情報が掲載されていることで利便性が高く、さらに「しっかりと診療が行われている病院だ」という安心感と信頼感に繋がります。
そのために有効に活用していきたいのが「Googleビジネスプロフィールの投稿機能」です。

2.1 情報の更新が鍵になる
最新情報が大切だとは言っても、忙しい診療や施術の合間を縫って投稿をするのは、いきなりは難しいかもしれません。
そんな時は、こんな事から載せ始めてみるのはいかがでしょうか。
- 月に1回、診療スケジュールを掲載する
- 急な休診日のお知らせに活用する
- 新しく対応可能になった治療を紹介する
どの情報も、患者さんにとって役に立つものばかりです。
投稿することに慣れてきたら、院内の日常や、感染症対策の取り組み、ワクチン摂取の案内なども投稿できると、患者さんにとってより有益な情報が掲載されたナレッジパネルにすることができます。
ステップ3:患者さんから口コミをいただくこと
Googleビジネスプロフィールには、もう1つ重要な機能があります。それは「口コミ機能」です。口コミの評価や内容、件数をGoogleは重視しています。この口コミを書いてもらえるかどうかは、MEO対策にとって非常に重要な要素なのです。具体的に、次のようなアクションを起こすことで口コミ件数の増加を目指しましょう。
3.1 口コミのお願いは積極的に
医療機関は他のサービス業と比較して、求められるサービスレベルが高く、口コミをいただきづらい構造をしています。MEO対策の観点では患者さんからより多くの口コミをいただきたいところですが、患者さんとの信頼関係が大切な病院・クリニックにとって、無理強いや押し売りのような形に見えることは避けたいものですよね。こちらの記事で、患者さんに自然に口コミをお願いする声のかけ方を診療科別にご紹介しているので、ぜひ参考にしていただき、積極的に口コミのお願いをしていきましょう。

3.2 患者さんからの口コミには返信を
投稿されるクチコミには嬉しいお声も厳しいお声もあるかと思いますが、ぜひ一つひとつ丁寧にお返事しましょう。
返信の内容は、投稿者ご本人だけではなく、次に受診を迷っている未来の患者さんも読んでいます。丁寧な返信は、「この先生なら、どんな時でもしっかり向き合ってくれそうだな」という、何よりの安心感に繋がるでしょう。
3.3 返信でもガイドラインは遵守する
運用を続ける上で、ルールを守ることは自院を守ることにもつながります。
また、患者さんやこれらを見た未来の患者さんからも、誠実な病院、信頼できる病院といった印象を持っていただけるでしょう。
- 医療広告ガイドラインの遵守: 「地域で一番」といった比較や、効果を確約する表現は避けましょう。
- クチコミの対価はNG: 「投稿してくれたら粗品をプレゼント」といった行為は、Googleの規約で固く禁じられています。 誠実な診療と、日々の地道な情報発信こそが、長期的な信頼を築く近道です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事では、MEO対策とは何か、始め方と続けるポイントをご紹介しました。
MEO対策は、一見難しそうな印象ですが、難しく考える必要はありません。
重要なのは、情報を一度設定して終わりではなく、毎月の休診情報の更新や、患者さんへのお声がけ、日々の口コミ返信などを継続することです。誠実に情報を発信し続けることで、地域の方々にとって「身近で信頼できる病院」として地図上に表示されるようになります。
ルールを守りながら、定期的に情報を投稿して、集患に繋げていきましょう。
患者さんへのお声がけを行う一方で、患者さん側にも「口コミを書きたいけれど、文章を考えるのは苦手」と感じられる方もいらっしゃいます。
このような患者さんのお悩みを解決するために、弊社では簡単なアンケートに回答することでAIが自然な口コミ文を作成してくれるクチコミ生成AIツールサービス「クチコミアシスト」をご提供しています。患者さんの書く手間を大幅に減らすことができるため、より多くの方から気軽に口コミをいただけるようになり、結果的に口コミ件数の増加とMEO対策の強化につながります。MEO対策をお考えの皆様はぜひお気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちら
執筆者
株式会社ITreat
執行役員・Webディレクター
大手人材系企業で医療業界のキャリアコンサルタントとして勤務したのち、ITベンチャーへ転身。現在は株式会社ITreatの執行役員として、主に病院やクリニックのWebサイト制作、採用課題の解決、SEOコンサルティングを行う。キャッチコピーは「関わるすべての方とのWin-Winを作る」。
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