歯科医院にSEO対策は必要?集客に効果的な方法をWebのプロが紹介
最終更新日:2024/04/26
公開日:2024/03/08
コンビニよりも多いといわれている「歯科医院(歯医者)」。厚労省の調査によると、令和元年(2019年)時点で、日本全国には68,500もの歯科医院が存在しています。競合ひしめく中で、「集客(集患・増患)を図るにはどうすべきか」と悩んでいる院長先生も多いのではないでしょうか。
満足できるほどの集客(集患・増患)を実現するには、ホームページのSEO対策を考える必要があります。自らの歯科医院(歯医者)のホームページが上位表示されれば、地域の患者さんに認知してもらいやすくなるため、来院してもらえる見込みが高まります。
そこで今回は、歯科医院(歯医者)におけるホームページのSEO対策についてご紹介します。具体的な方法について解説しているので、ぜひご参考ください。
そもそもSEO(検索エンジン最適化)って何?
集客(集患・増患)を図るにはホームページのSEO対策が必要とお伝えしましたが、「そもそもSEOって何?」と疑問に感じている歯科医師の方もいるかもしれません。そこで、まずはSEO(検索エンジン最適化)の概要をご説明します。
ホームページ制作に欠かせないSEO
SEOは「Search Engine Optimization(サーチ エンジン オプティマイゼーション)」の略語であり、「検索エンジン最適化」とも呼ばれています。具体的には、「Google(グーグル)」「Yahoo!(ヤフー)」「Bing(ビング)」といった検索エンジンにて特定のキーワードで検索した際に、検索結果の順位の上位に自らのホームページを表示させる施策のことを指します。
たとえば「地名(エリア名)+歯医者」で検索をした際、多くの方は検索結果の1ページ目に表示された歯科医院(歯医者)のホームページにアクセスします。言い換えれば、2ページ目以降に表示されたホームページはアクセスされる可能性が低いということ。つまり、いくら立派なホームページ・コンテンツを作成しても、2ページ目以降に表示されると認知してもらう確率は低いのです。Web上の検索結果にて、ホームページが表示される順位が高いほど、アクセスしてもらえる可能性も高まるのでSEO対策は欠かせません。
こうした点から、せっかく作ったホームページ・コンテンツを台無しにしてしまわないためにも、そして集客(集患・増患)につなげるためにも、SEOに注力して上位表示を目指すことが大切といえます。
ホームページは来院や集客(集患・増患)に直結する
歯科医院の集客(集患・増患)方法として、道路看板や地域のご自宅へのポスティング、テレビ・ラジオ広告などをご検討されたことがあるのではないでしょうか?その中で、今回はホームページに特化して解説します。
今は、パソコンやスマートフォンを使ってWeb上でさまざまな情報を簡単に調べられるため、歯科医院(歯医者)についても、ホームページを見から受診するかどうかを決めている方がほとんどです。弊社が実施したアンケートによると、患者さんの3人に1人以上が検索時に「公式サイトの情報を参考にする」と回答しています。そのため、ホームページを作成することは、集客(集患・増患)を図るうえで欠かせないといえます。ただ作成するのではなく上述したSEO対策をしっかり行えば、上位表示され多くの人に認知されやすくなるので、さらなる集客(集患・増患)につながりやすくなります。
歯科医院(歯医者)においてのSEO対策4選
歯科医院(歯医者)にてホームページのSEO対策を行う際は、以下の4つに注力しましょう。
ターゲットを明確にしましょう
SEO対策を通して集客(集患・増患)効果を高めるには、ターゲット選定を明確にすることも大切です。
ターゲット選定があいまいなまま、ホームページの施策を行っても、思うような効果が得られず、検索エンジンの掲載順位も、ホームページに来てくれた患者さんへの訴求性も中途半端になってしまいます。結果として、集客(集患・増患)効果を得られない可能性があります。
高齢者をターゲットにして、入れ歯や補綴などを訴求していくのか、あるいは小さなお子さんのいるお母さんに向けて発信するのか、などSEO対策を考える際には、あらかじめ「自らの歯科医院(歯医者)のターゲット」を明確にしましょう。
患者さまの立場で考えたサイト構成
昨今、Googleが検索順位を決めるうえで「ユーザーが使いやすいサイトになっているかどうか」が重要だと言われています。
つまり、医院側が発信したい情報を羅列するだけでは効果が上がりにくく、患者さまの立場で考えたサイト構成やコンテンツにすることも、SEO対策をするうえで大切なポイントだと言えます。たとえば「診療時間などの重要な情報がわかりにくいところにある」「スマートフォンで見づらい」など、ホームページの構成や機能に不備がある場合、患者さまに見てもらえないだけでなく、検索順位にも影響するということです。
自らの歯科医院(歯医者)のホームページを見てもらうためにも、そして来院につなげるためにも、「患者さまが何を求めているのか」「見やすくするにはどうしたら良いのか」などを考え、サイトを構成しましょう。
患者さまのニーズに合わせたキーワード策定
くわえて、患者さまを意識したキーワード策定を行うことも大切です。仮にほとんど検索されないようなキーワードでSEO対策を行うと、そのキーワードで上位表示されたとしても、患者さまに見てもらうことはできません。反対に、ターゲットを含む多くの方がよく検索するキーワードでSEO対策を行うことで、ホームページへアクセスしてもらえる可能性が高まります。ひいては集患につながります。
ターゲットとなる層の患者さまが、どんなキーワードで検索しているのかを、事前に調査してから具体的な施策に取り組みましょう。
MEOを意識した対策
MEOとは「Map Engine Optimization(マップ エンジン オプティマイゼーション)」の略語で、自らの歯科医院(歯医者)をGoogleMap上で検索しやすくする施策を指します。
昨今Googleでは、検索した人物の現在地周辺の地域にある店舗を表示する「ローカル検索」が実施されています。また、利用する店舗を探す際に多くの人がGoogleMapを利用しているそう。こうした点から、MEO対策を行って自らの歯科医院(歯医者)をGoogleMap上で検索されやすくすれば、自ずと認知度を向上でき、近隣地域に住む方々の集客(集患・増患)につなげやすくなると考えられます。
他院との差別化
地域にある他の医院との違いはどんなところにありますか?
自院の強みや他の医院との違いを明確にホームページ上に謳うことは、SEOに良い影響を与えます。昨今検索エンジン側は、サイトや記事の「オリジナリティ」を重要な評価の指標にしています。
経歴や資格、技術や設備など、差別化できるポイントは、自身で気づいていないだけでたくさんあるかと思います。まずは競合となる歯科医院のホームページを10件ほど分析してみるのもいいかもしれません。
歯科医院(歯医者)においてもSEO対策は必須
歯科医院(歯医者)は競合が多いため、ホームページを見てもらえないと集客(集患・増患)につなげるのが難しくなります。そのため、積極的にホームページのSEO対策を考えていきましょう。
対策がわからない場合には、専門家に頼るのもアリ
SEO対策を通して集客(集患・増患)効果を高めるには、専門家に頼るのも一つの手法です。特に、医療機関におけるSEO対策は、一般企業のそれと異なる点も多いのです。「YMYL(Your Money Your Life)」というGoogleの品質評価ガイドラインで定義された項目があり、医療や健康に関するキーワードは、一般的なジャンルのキーワードよりも、権威性や信頼性が求められるからです。
医療系サイトのSEO対策と上位表示の事例紹介!「YMYL」とは?
医療機関におけるSEO対策の専門家であれば、すでにノウハウを熟知しているため、実践的なアドバイスをもらえる可能性があります。また、SEO対策は継続して行っていく必要があり、そのためのメンテナンスをサポートしてもらえる場合もあります。こうした点から専門家の力を借りることは、より効率的に自らの歯科医院(歯医者)のホームページをSEO対策することにつながるといえます。
まとめ
歯科医院(歯医者)は数が多いため競争が激しく、工夫を取り入れなければ集客(集患・増患)を図るのが厳しくなります。宣伝のために看板やポスティング、テレビ・ラジオ広告を活用するのもよいものの、より効率よく集客(集患・増患)効果を得るなら「ホームページのSEO対策」に注力するのがおすすめです。今回ご紹介したポイントを参考にしながら、自らの歯科医院(歯医者)のホームページを上位表示させましょう。なお、SEO対策は一度成功すれば終わりというわけではないため、専門家の力を借りるなどしながら、継続的にメンテナンスするようにしましょう。
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執筆者
株式会社ITreat
Webディレクター/リーダー
大手求人情報誌のデザイナー、インハウスのWebデザイナーを数年経験。Webディレクターに転身後、Web事業を展開している上場企業を経て、2019年に株式会社ITreat入社。現在は病院・クリニック・リハビリ施設サイトのディレクションを担当。社内外のSEO対策にも従事。
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