【クリニック・医療機関向け】リスティング広告とは?仕組み・費用・出稿ステップを徹底解説

広告運用

最終更新日:2026/06/11

公開日:2022/07/26

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「リスティング広告って何?」「クリニックでも使えるの?」と疑問をお持ちの院長・担当者の方は多いのではないでしょうか。
リスティング広告は、GoogleやYahoo!で患者さんが検索したキーワードに連動して表示される広告です。開業直後でSEOが育っていないクリニックでも、設定後すぐに検索上位に表示でき、集患につながりやすい広告手法として注目されています。

この記事では、クリニック・医療機関の担当者に向けて、リスティング広告の基本的な仕組みから、掲載フォーマット、広告ランクの決まり方、費用感、出稿ステップまで、わかりやすく解説します。

クリニック・医療機関にとってリスティング広告とは

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果画面に、ユーザーが入力したキーワードに連動して表示される広告です。「検索連動型広告」とも呼ばれ、ユーザーが広告をクリックしたときに初めて費用が発生する「クリック課金制(PPC)」を採用しています。

クリニックの場合、たとえば「地域名 美容皮膚科」「〇〇区 交通事故」といったキーワードで検索した患者さんの画面に、クリニックの広告を表示させることができます。まさに「今、受診先を探している患者さん」にアプローチできる手法です。

特に開業したばかりのクリニックや、SEO(自然検索)がまだ育っていない医療機関にとっては、短期間で検索上位に表示できるリスティング広告は非常に有効な集患手段です。

SEOとリスティング広告の違い

リスティング広告SEO(自然検索)
掲載開始までの速さ審査通過後すぐ(最短即日)数ヶ月〜半年以上
費用クリックされるたびに発生基本的に無料(制作コストは別)
掲載内容のコントロール自由に設定可Googleのアルゴリズム次第
地域・期間の絞り込み可能不可

リスティング広告とSEOは競合するものではなく、「即効性のある集患」にはリスティング広告「長期的な集患基盤づくり」にはSEOと、目的に応じて使い分けるのが効果的です。

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クリニック・医療機関がリスティング広告を使うメリット・デメリット

メリット

1.今まさに受診先を探している患者さんにアプローチできる

リスティング広告は「○○区 内科」「発熱 近くのクリニック」など、受診意欲の高いユーザーの検索に連動して表示されます。ニーズが顕在化した患者さんへのアプローチとして、最も費用対効果の高い手法の一つです。

2.エリアを絞って配信できるため、地域密着型の集患に最適

診療圏が限られているクリニックにとって、特定の地域に絞った広告配信は非常に相性がよいです。「駅名+診療科」「地域名+症状」など、地域と診療内容を組み合わせたキーワードで、来院可能性の高い患者さんに的確にアプローチできます。

3.即効性がある

設定後、審査通過(通常1営業日以内)が完了すれば広告配信が始まります。SEOのように成果が出るまで数ヶ月待つ必要がなく、開業直後や新しい診療メニューを告知したいタイミングにも有効です

4.予約状況に応じて配信をすぐに停止・再開できる

予約が埋まってきたタイミングで広告を一時停止し、余裕が生まれたら再開する、といった柔軟な運用が可能です。無駄な広告費を消費せず、状況に応じたコントロールができます

5.低予算から始められる

クリック課金制のため、表示されただけでは費用は発生しません。1日の予算上限を設定できるため、広告費のコントロールがしやすく、予算に余裕がないクリニックでも始めやすい手法です。

デメリット

1.広告を配信し続ける限りコストがかかる

SEOと異なり、広告費を止めると掲載も止まります。継続的な費用が発生する点は事前に理解しておきましょう。除外キーワードの設定などで無駄なクリックを減らし、費用対効果を高める工夫が大切です

2.競合が多いキーワードはクリック単価が高くなる

「東京 美容皮膚科」のような競合の多いキーワードは1クリックあたりの費用が高くなる傾向があります。地域名や診療内容を組み合わせてニッチなキーワードを狙うことで、コストを抑えることができます。

3.潜在層へのアプローチには不向き

検索行動を起こしていない(まだ受診を検討していない)潜在的な患者さんへのアプローチは難しい手法です。医院のブランド認知を高めたい場合はディスプレイ広告やSNS広告との併用が有効です

リスティング広告の仕組み・費用について

広告の掲載フォーマット

リスティング広告は主に以下の3つの要素で構成されるテキスト広告です。

※Google検索より参照

① 広告見出し(タイトル)
検索結果に大きく表示される見出し部分です。Google広告では最大15個の見出しを設定でき、そのうち最大3つが表示されます。1つの見出しは最大30文字まで入力できます。

② 説明文
見出しの下に表示される詳細テキストです。Google広告では最大4つ設定でき、最大2つが表示されます。1つあたり最大90文字です。クリニックの特長や強みを伝える部分です。

③ 表示URL(リンク先URL)
広告をクリックしたユーザーが遷移するWebページのURLです。

また、広告には「広告表示オプション」を追加設定することで、電話番号・サイトリンク・住所などの情報も一緒に表示できます。クリニックにとっては特に電話番号表示オプションが有効で、患者さんが広告から直接電話できるため予約獲得につながります。

注意点: 広告文では「日本一」「最安値」「絶対」といった最上級・断定表現は使用できません。また、医療広告ガイドラインに則った表現が求められます。医療広告ガイドラインについては、こちらをご覧ください。

2024年3月 医療広告ガイドラインの変更点まとめ
令和6年3月22日付け 医療広告ガイドラインの変更点 今回の改正では、医療広告ガイドラインの第5条2項にあたる「広告可能事項の限定解除の具体的な要件」に改正がありました。 追記された内容 また、医薬品医療機器

掲載順位の決定要因について

リスティング広告は「入札金額が高いほど上位に表示される」と思われがちですが、実際はそうではありません。GoogleもYahoo!も、ユーザーの検索体験を重要視しているため、広告の質も掲載順位に大きく影響します。

掲載順位を決める指標を広告ランクといいます。

広告ランクの計算式

広告ランク = 上限クリック単価(入札額)× 広告の品質スコア + 広告表示オプション + 広告フォーマット

つまり、入札額が低くても、広告の品質(コンテンツのユーザーへの関連性)が高ければ、上位に表示されることがあります。逆に、入札額が高くても品質が低ければ上位には表示されません。

品質スコアとは

品質スコアは広告の「質」を1〜10で評価する指標です。以下の3要素で決まります。

  • クリック率(CTR)の予測値:その広告がどれだけクリックされやすいか
  • 広告の関連性:検索キーワードと広告文の一致度
  • ランディングページの利便性:クリック先のページがユーザーにとって有益かどうか

クリニックの広告で上位表示を目指すには、キーワードと広告文・遷移先ページ(LP)の内容の一貫性を保つことが重要です。

費用の仕組み(クリック課金制)

リスティング広告の費用はクリック課金制(PPC: Pay Per Click)です。広告が検索結果に表示されるだけでは費用は発生せず、ユーザーが広告をクリックしたときに初めて料金が発生します。

1クリックあたりの費用(クリック単価:CPC)は、キーワードの競合度合いや地域によって異なります。医療系キーワードは比較的単価が高い傾向がありますが、「地域名+診療科」のようにキーワードを絞ることでコントロールが可能です。

予算の設定方法

リスティング広告では、「1日あたりの予算」または「月間予算」を設定して広告費を管理します。一度設定した予算はいつでも変更できるため、効果を見ながら調整が可能です。

クリニックが初めてリスティング広告を始める際の月額予算の目安は、5万円〜20万円程度から始めるケースが多く見られます。ただし、競合の多いエリアや診療科ではより多くの予算が必要になる場合もあります。

広告運用に関する覚えておきたい用語集

用語意味
IMP(インプレッション)広告が表示された回数
CPC(クリック単価)1クリックあたりにかかる費用
CTR(クリック率)広告の表示回数に対するクリック数の割合
CV(コンバージョン)問い合わせ・予約など目標を達成した回数
CVR(コンバージョン率)クリック数に対するコンバージョン数の割合
CPAコンバージョン1件を獲得するためにかかった広告費用
広告ランク入札額と品質スコアをもとに算出される、掲載順位を決める指標
品質スコア広告・キーワード・遷移先ページの関連性を1〜10で評価した指標

リスティング広告の出稿ステップ

実際にリスティング広告を始めるには、以下のステップで進めます。ここではGoogle広告を例に解説します。

STEP 1|アカウントを開設する

Google広告(https://ads.google.com)にアクセスし、Googleアカウントでログインしてアカウントを作成します。Yahoo!広告の場合は、Yahoo! JAPANビジネスIDを取得した上で、広告管理ツールから手続きを進めます。

なお、Yahoo!広告では本人確認のために「商業・法人登記事項証明書」などの書類が必要になる場合があります。事前にご準備ください。

STEP 2|キャンペーンを作成する

アカウント開設後、「新しいキャンペーンを作成」から広告の目的を選択します。クリニックの場合、ホームページへの誘導なら「見込み顧客の獲得」、電話予約を促したいなら「電話での問い合わせ」を選ぶのが一般的です。キャンペーンタイプは「検索」を選択してください。

STEP 3|ターゲット・予算を設定する

配信する地域(例:〇〇市内、〇〇駅周辺)、1日あたりの予算、入札戦略を設定します。クリニックは診療圏が限られるため、地域ターゲティングを細かく設定することが重要です。

STEP 4|キーワードと広告文を作成する

ターゲットとなる患者さんが検索しそうなキーワードを設定します。「地域名+診療科」「症状+治療名」など、受診意欲の高い患者さんが使うキーワードを選びましょう。

広告文には、見出し・説明文・遷移先URLを入力します。医療広告ガイドラインに沿った表現であることを必ず確認してください。

STEP 5|広告表示オプションを設定する

電話番号、サイトリンク(「診療時間」「アクセス」へのリンクなど)、住所などのオプションを追加すると、広告の情報量が増えてクリック率の向上が期待できます。

STEP 6|審査・配信開始

入稿が完了すると、Googleによる審査が行われます。通常1営業日以内に審査が完了し、問題なければ広告の配信が始まります。

STEP 7|効果測定と改善

配信を開始したら終わりではありません。管理画面でクリック数・CV数・CPAなどを定期的に確認し、キーワードの追加・除外、広告文の改善を継続的に行うことで効果を最大化できます。

リスティング広告を成功させるポイント

クリニックのリスティング広告を成功させるためのポイントは複数あります。詳しくは以下の関連記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

クリニックがリスティング広告で成果を出すための5つのコツ
【コツ1】ターゲットに合ったキーワード設定 リスティング広告を始めるうえで最初に行うべきことは、キーワード選定です。以下のポイントを押さえて、患者さんが実際に検索しそうな言葉を洗い出しましょう。 1-1. 症状や施術内容... もっと読む »

ここでは、まず押さえておくべき基本的なポイントを3つ紹介します。

ターゲットに合ったキーワード設定

「○○駅 内科」「△△区 予防接種」のように、エリアや診療内容、症状などを掛け合わせたキーワードは、来院可能性が高い患者さんにアプローチしやすく、そのキーワード選定が重要です

医療広告ガイドラインに準拠した広告文

医療機関の広告は薬機法・医療法の規制を受けます。誇大な表現や比較広告は禁止されています。「患者さんの声(体験談)」の掲載も規制対象となる場合があるため、広告文の作成前にガイドラインを確認しましょう。

LP(ランディングページ)の最適化

リスティング広告からの流入先として重要なのがLP(ランディングページ)です。広告をクリックしたユーザーが最初に見るページを最適化しないと、来院予約や問い合わせにつながりにくくなります。

詳細はこちらから!

成功事例

CASE1:自費の根管治療で新規予約数が1.55倍になった事例

自費診療の根管治療における集患強化を目的に、新規でリスティング広告の配信を開始しました。根管治療に関心のあるユーザーへ、症状や治療ニーズに合わせて広告を配信した結果、新規予約数は1.55倍に増加。CPAも56%改善し、費用対効果を高めながら予約獲得につなげることができました。

新規予約数
1.55倍
CPA改善率
56%

CASE2:近隣競合が多い歯科医院で新規患者数が増加した事例

歯科医院の一般治療におけるリスティング広告の事例です。

近隣に競合医院が多く、SEOだけでは十分な集患につながりにくい歯科医院から、一般治療の集患強化についてご相談いただきました。リスティング広告を活用し、地域名や診療内容で検索する見込み患者へアプローチした結果、新規患者数は1.63倍に増加。CPAも68%改善しました。

新規予約数
1.65倍
CPA改善率
68%

CASE3:内視鏡検査の広告運用を見直し、集患改善へ

内科クリニックの内視鏡検査における事例です。

過去に他社へ広告運用を依頼していたものの、成果や対応面に課題があり、内視鏡検査の集患に勝ち筋があるかご相談いただきました。配信内容や訴求を見直し、検査を検討しているユーザーへ広告を配信した結果、約4か月で新規患者数は2倍に増加。CPAも100%改善しました。

新規予約数
2倍
CPA改善率
100%

CASE4:開院直後の整形外科で交通事故治療の認知を強化した事例

開院したばかりの整形外科において、交通事故治療の集患強化を目的にリスティング広告を配信しました。地域で交通事故治療を探しているユーザーへ広告を届け、認知拡大と来院促進を図った結果、新規患者数は1.4倍に増加。CPAも58%改善しました。

新規予約数
1.4倍
CPA改善率
58%

CASE5:自社運用していた自費リハビリ広告の成果を改善

脳梗塞後のリハビリに対応する自費リハビリ施設で、これまで自社で広告運用を行っていたものの、運用に手が回らず、成果をさらに高めたいとご相談いただきました。配信設計や訴求内容を見直した結果、新規患者数は1.63倍に増加。CPAも68%改善しました。

新規予約数
1.63倍
CPA改善率
68%

CPAとは、1件の成果(問い合わせ・予約など)を獲得するためにかかった費用のことです。CPA改善率は、そのCPAがどれだけ改善されたかを示す指標で、数値が高いほど効率よく成果を獲得できている状態を表します。

よくある質問

Q. GoogleとYahoo!、どちらから始めればよいですか?

A. 迷う場合はまずGoogle広告から始めることをおすすめします。Googleは国内でも検索シェアが高く(特にスマートフォンユーザー)、多くの患者さんにリーチできます。ある程度効果が確認できたら、Yahoo!広告も追加することで、より幅広い層(特に50代以上)にアプローチできます。

Q. 自院で運用すべきか、広告代理店に依頼すべきか?

A. 専任の担当者を確保できる場合は自院運用も可能ですが、医療機関向けの広告には一般的な運用とは異なる規制や専門知識が必要です。効率的に成果を出すためには、医療機関向けリスティング広告の実績を持つ広告代理店への依頼も有効な選択肢です。代理店に依頼する場合は、クリニック運用の経験があるか、レポート共有の頻度はどうか、などを事前に確認しましょう。

Q. リスティング広告に医療広告ガイドラインは適用されますか?

A. はい、適用されます。リスティング広告もインターネット上の医療広告に該当するため、厚生労働省の「医療広告ガイドライン」に従う必要があります。体験談の掲載、比較広告、誇大表現などは禁止されています。広告制作の前に必ずガイドラインを確認してください。

まとめ

この記事では、クリニック・医療機関向けにリスティング広告の基本から出稿ステップ、成功事例を解説しました。

リスティング広告は、受診を検討している患者に直接アプローチできる、クリニック・医療機関にとって非常に効果的な集患手段です。特に開業直後のクリニックや、SEOではなく即効性のある集患を求めている医療機関にとって、リスティング広告は非常に効果的な手法です。
ただし、医療広告特有のルールへの対応や、広告ランクを意識した品質改善が成果につながる鍵となります。出稿のステップを踏まえ、計画的に運用していきましょう。ぜひ本記事を参考に、集患施策の一つとして検討してみてください。

弊社では医療機関に特化した広告運用代行を行っておりますので、「効果的に集患を強化したい」とお考えの先生はぜひご相談ください。ランディングページの改善から、SEO対策を使った集患まで幅広くご提案させて頂きます。

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    S・OGAWA

    執筆者

    S・OGAWA

    株式会社ITreat

    Webディレクター/リーダー

    ■自己紹介

    大手求人情報誌のデザイナー、インハウスのWebデザイナーを数年経験。Webディレクターに転身後、Web事業を展開している上場企業を経て、2019年に株式会社ITreat入社。現在は病院・クリニック・リハビリ施設サイトのディレクションを担当。社内外のSEO対策にも従事。

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