歯科医院のホームページ制作にかかる費用は?相場と注意点を解説
公開日:2025/05/22

歯科医院の集患やブランディングにおいて、ホームページの存在は今や欠かせません。患者が最初に医院を知るきっかけとなるため、単なる「名刺代わり」ではなく、駅看板やフリーペーパーと同様マーケティングツールとしての役割が求められます。
この記事では、歯科医院のサイト制作にかかる金額の相場や費用内訳、歯科医院ならではの注意点、失敗しない制作会社の選び方までを詳しく解説します。
歯科医院ホームページ制作の費用相場
歯科医院のホームページ制作費用は、依頼先の規模やサービス内容によって大きく異なります。以下に一般的な費用相場をまとめました。
費用相場一覧表
依頼先の種類 | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
個人・フリーランス | 10〜50万円 | 超低価格。当たり外れが激しい。 |
中規模の制作会社 | 50〜150万円 | 歯科特化の会社も多数存在。 |
大手制作会社 | 200〜1,000万円 | 高品質、高機能。大規模サイトにも対応可能。 |
月額制サービス | 初期費用0円 | 低コスト導入。月額費用が高め。 |
フリーランスに依頼する場合
とにかくコストを抑えたい医院に人気なのが、個人のWeb制作者(フリーランス)です。10〜50万円程度で制作が可能です。歯科医院の専門性に対応できる人材かどうかが重要なポイントです。
メリット
- 比較的安価に制作できる
- 柔軟なやり取りが期待できる
デメリット
- 医療広告ガイドラインへの理解など、歯科業界に対する知見が不十分な場合が多い
- 万が一連絡が取れなくなると運用に支障が出る
中規模の制作会社に依頼する場合
歯科医院向けに特化したサービスを展開している制作会社も多く、費用は50〜150万円ほどが一般的です。SEO対策や広告運用も含めた提案を受けられるケースもあり、バランスの良い選択肢といえます。
メリット
- 歯科医院向けの実績が豊富な会社も多い
- デザイン、構成、SEO、CMS更新サポートまで一括対応
デメリット
- 選択肢となる会社が多いので、業者選びに時間がかかる
- 初期費用はある程度かかる
大手制作会社に依頼する場合
複数の医院を展開している法人や、チェアが20台以上あるような大型の歯科医院におすすめなのが、大手制作会社です。高品質なデザインやマーケティング戦略まで対応できますが、費用は200万円を超えることが一般的です。
メリット
- 多言語対応、大型サイト、専門のマーケティングツールの導入などの高度な設計も可能
- スペシャリストによる安定運用
デメリット
- 価格が非常に高い
- 小規模医院にはオーバースペックになりがち
月額制(初期費用0円)のサービス
とにかく初期費用を抑えたいという場合に向いているのが、月額制のテンプレート型サービス。初期費用0円で始められる反面、デザインや機能に制限があります。
注意点
- デザインが他医院と似通う可能性がある
- 長期的に見た総コストは高くなることも
- 解約時の違約金が高めに設定されていることがあるので要注意
制作会社を選ぶ上での10個のチェックポイント
Webサイトの制作会社選びは、初期費用の高い安いに関わらず、慎重に検討すべきです。
たとえ安価であっても、医療広告ガイドラインに対応していなかったり、サポート体制が不十分であれば、後々のトラブルやリニューアルコストにつながる可能性があります。また、高額な費用をかけたとしても、歯科医院ならではの導線設計や患者目線のコンテンツが備わっていなければ、その価値を十分に発揮できません。
重要なのは、自院の診療内容や強み、経営方針に合った提案をしてくれるかどうか、そして信頼できるパートナーとして長く付き合える体制かどうかを見極めることです。下記の10個のチェックポイントを確認することで、より良いパートナーを見つけていただければと思います。
- ① 医療広告ガイドラインの理解があるか?
制作会社が広告規制に対応できているかを確認。 - ② SEO対策への対応力はあるか?
上位表示実績や内部施策の知見があるか。 - ③ CMS更新のしやすさとサポート体制は整っているか?
スタッフでも更新できる仕組みか。 - ④ 医院側がすべて原稿を書く必要がないか?
雛形やテンプレートの提供があるか。 - ⑤ ページスピードの改善策がとられているか?
表示速度の最適化を意識しているか。 - ⑥ アクセス解析の報告はあるか?
GA4導入やレポートの頻度を確認。 - ⑦ 契約期間や解約条件は明確か?
縛りの有無や手数料の条件を事前に把握。 - ⑧ サーバーやドメインの権限は医院側が持てるか?
名義や管理権限が誰にあるかを要確認。 - ⑨ 制作実績や担当者の経験は十分か?
歯科に強い担当者がいるか。 - ⑩ 納期や制作スケジュールは明確か?
制作期間や遅延対応の有無を確認。
まとめ:自院の目的に合った選択を
ホームページの役割は「集患」と「信頼構築」です。制作費用だけで判断せず、自費診療比率の高さ、競合医院の状況、診療内容の特性などを踏まえて、最適な制作プランを選ぶことが大切です。
歯科医院向けホームページ制作は、知識と実績を持ったパートナーと取り組むことで、長期的な集患力と医院ブランディングに直結します。まずは複数社に見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
また、弊社でもクリニック特化のホームページ制作サービス「メディカル・ホームページ・パッケージ」をご提供しております。相見積もりの一社に加えていただけると幸いです。
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執筆者
株式会社ITreat
Webディレクター/リーダー
大手求人情報誌のデザイナー、インハウスのWebデザイナーを数年経験。Webディレクターに転身後、Web事業を展開している上場企業を経て、2019年に株式会社ITreat入社。現在は病院・クリニック・リハビリ施設サイトのディレクションを担当。社内外のSEO対策にも従事。
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