透析病院・クリニックのホームページ制作事例8選
公開日:2024/05/16
この記事では、透析病院や透析クリニックの担当者様向けに、ホームページの制作における考え方や、必要なコンテンツ、また透析クリニックのホームページのおすすめデザインを事例を挙げてご紹介します。
全国腎臓病協議会の発表しているデータによると、2022年末透析患者総数は347,747人となり、ついに減少に転じました。一方で、透析医療を提供する日本の医療機関の数は、約4,500施設とされています。
これまで、透析を主に行う医療機関においては、マーケティングに重きを置かない傾向にありました。他の診療科と比較して集患には困らない傾向があったからです。しかしながら、患者数の減少により、首都圏を中心に、Web広告やHPでの集客に力を入れる医療機関が徐々に増えつつあります。
参考:全国腎臓病協議会 2023年度「全腎協ニューズレター」第6号
参考:日本透析医学会 「2021年日本透析医学会統計調査報告書 調査結果と考察」
本記事では、透析病院やクリニックの担当者向けに、ホームページの制作におけるポイントやデザインの参考サイトを紹介しております。ぜひお役立ていただければ幸いです。
透析クリニックに求められるホームページの役割
透析患者さんは、一生涯週に2回程度の透析機関に通う必要があります。
そのため、どこで透析を受けるのかは、家を買う人が住宅メーカーを選ぶのと同じくらい非常に重要度の高い選択です。医療の質はもちろんのこと、アクセスの良さや設備環境、スタッフの対応など、さまざまな要素を総合的に判断する必要があります。
このような中で、ホームページは透析クリニックと患者さんを結ぶ重要な情報発信ツールとなります。適切な情報開示と利用者目線に立ったわかりやすいデザインは、患者さん自身の透析クリニック選びを大きく左右するだけでなく、選ばれ続けるクリニックとしての信頼性の獲得にもつながるのです。
つまり、ホームページは単なる「情報提供のツール」にとどまらず、クリニックの顔となり、患者さんへの自院の魅力を伝える重要な役割を担っているのです。
透析病院・クリニックのホームページに掲載するべきコンテンツ
患者さんにとって分かりやすく、透析治療への不安を解消できるコンテンツを掲載することが何より重要です。
まずは、送迎のエリア、機器や設備、各曜日のクール数や時間帯、ドクターやスタッフの紹介などの基本情報を掲載し、患者さんに適切に情報を提供することが大切です。
また、透析室の環境についても、わかりやすく写真を使って視覚的にPRする必要があります。
透析は一回あたり4〜5時間かかることが一般的であるため、その間の過ごしやすさについては、透析機関を選ぶうえで重要です。無料Wi-Fiが完備されていたり、ベッドごとにテレビがある場合には、確実に訴求すべきです。またフットケアの有無についても触れることも重要です。
加えて、透析機関は人手不足に悩まされやすい傾向にあります。「穿刺という特殊な技術を必要とする職場」ということもあり、看護師や臨床工学技士から懸念されることも少なくありません。いっぽう、透析機関ならではの働きやすさがあることも事実です。採用ページ(もしくは採用サイト)で自院で働くうえでのメリットを適切に訴求することで、スタッフ不足を解消し、人材紹介会社に支払うコストを低減したいところです。
透析病院・クリニックのホームページに掲載すべきコンテンツ
- 送迎の有無や送迎範囲
- 駐車場の有無と公共の交通機関でのアクセス方法
- ゲスト透析の受け入れ可否と申込み方法
- 各曜日における透析時間(夜間透析の有無)
- 透析機器や水の管理
- 透析室の環境や過ごし方
- スタッフ紹介
- 採用情報(採用サイト)
透析機関のおすすめホームページデザイン8選
早徳病院(岐阜県岐阜市)
青をテーマカラーにして、信頼感・安心感を感じさせるデザインです。トップページのメインビジュアルで、病院の外観だけでなく透析室の様子もわかるのが、新しい患者さんへの配慮を感じさせます。
ファミリア透析クリニック 北綾瀬駅前(東京都足立区)
透析クリニックには珍しく、ポップな色合いとイラストを使ったウェブサイトで、親しみやすさや賑やかさを感じます。透析に関する情報は充実しており、Web上からでも簡単に問い合わせられるような仕組みも設けられています。
神應透析クリニック(長野県松本市)
ピンクの差し色が効果的に使われており、温かみと優しさあふれるウェブサイトです。「安心してほのぼの過ごせる環境」というキャッチコピーとデザインがマッチしています。
東和透析クリニック(東京都足立区)
青を基調としたシンプルなデザインです。トップページに医師を写真付きで紹介することで、患者さんには安心感が伝わることでしょう。
澤田病院(岐阜県岐阜市)
透析だけでなく、外来や人間ドックにも力を入れている病院ですが、トップページに「透析の方へ」というメニューがあり、クリックすると、透析に関する詳しい情報を得られるようになっています。
新宿石川クリニック(東京都新宿区)
緑と水色のグラデーションが清涼感と優しさを感じさせるウェブサイトです。デザイン性に優れているだけでなく、トップページで医院の特徴がわかりやすく紹介されています。
神戸ほくと病院(兵庫県神戸市)
紺色をベースに、差し色に鮮やかな赤をつかっていて、視認性に優れたホームページです。外観やインテリアが綺麗であることから、建物を全面に訴求しています。
いでクリニック(兵庫県神戸市)
装飾が少なく、シンプルなデザインテイストです。見出しの文字も太く大きく、各リンクボタンの大きさもスマホでタップしやすい大きさになっていて、高齢者にも配慮されています。
まとめ
この記事では、透析病院や透析クリニックにおけるホームページの制作について、解説しました。
当社でも、透析機関向けに、ホームページ制作サービス、採用サイト制作サービス、動画制作サービスなどをご提供しています。
ウェブの専門家によるホームページ構成の提案や、採用戦略に関するご相談にも承っておりますので、ご興味のあるご担当者様はぜひ一度お問い合わせください。
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執筆者
株式会社ITreat
Webディレクター/リーダー
大手求人情報誌のデザイナー、インハウスのWebデザイナーを数年経験。Webディレクターに転身後、Web事業を展開している上場企業を経て、2019年に株式会社ITreat入社。現在は病院・クリニック・リハビリ施設サイトのディレクションを担当。社内外のSEO対策にも従事。
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