訪問看護ステーションのホームページ制作のポイントとデザイン事例8選
最終更新日:2024/05/30
公開日:2024/05/29
訪問看護ステーションにおけるホームページの重要性は年々高まっています。
全国訪問看護事業協会によると、2023年の全国の指定訪問看護ステーションの事業者数が、15,697件となり前年より10%程度も増加しました。この傾向は今後も続く見込みです。
高齢者層のスマホ所有率も高まる中、訪問看護事業所が近隣の他事業者と差別化し、ケアマネ、利用者さんやそのご家族、求職者などの方々に向けて、ホームページを使って効果的に訴求することの重要性が高まっているといえます。
参考全国訪問看護事業協会 「令和5年度 訪問看護ステーション数 調査結果」
この記事では、訪問看護ステーションの経営者や広報を担当されている方に向けて、ホームページの作り方やデザイン事例をご紹介いたします。
訪問看護ステーションにおける、ホームページ制作の重要性
訪問看護ステーションにおけるホームページの重要性は年々高まっています。インターネットが日常生活に欠かせない存在となる中で、信頼性のある情報を提供し、ステーションのサービスを効果的に伝えることが求められています。ここでは、ケアマネや利用者、そのご家族、そして求職者に対するホームページの役割とその重要性について詳しく見ていきましょう。
ケアマネ・利用者さん・ご家族への訴求
訪問看護ステーションのホームページは、ケアマネジャー(ケアマネ)、利用者、そのご家族にとって信頼できる情報源となります。ケアマネは、適切な訪問看護ステーションを見つけるために、豊富な情報が必要です。ホームページに明確で詳細なサービス内容、スタッフの紹介、利用者の声などが掲載されていることで、ケアマネは安心してステーションを紹介することができます。
利用者やそのご家族にとっても、ホームページはステーションを理解するための重要なツールです。特に、初めて訪問看護を利用する場合、ホームページの充実度が不安を軽減し、信頼感を高めます。具体的なサービスの流れ、料金体系、提供されるケアの内容などが分かりやすく掲載されていることが重要です。また、利用者の声やスタッフの紹介があることで、親しみやすさや安心感が伝わります。
求職者への訴求
訪問看護ステーションにとって優秀なスタッフを確保することは非常に重要です。
特に看護師は、他の職種に比べて採用難度が高い傾向にあります。看護師は病院だけでなく、クリニック、介護施設、一般企業など様々な求人の選択肢があるため、訪問看護ステーションを選ぶ求職者がそもそも貴重であるからです。
ホームページは求職者に対してステーションの魅力を伝える強力なツールとなります。求職者は、自分が働く環境やチームの雰囲気を知りたいと考えています。ホームページ上に、ステーションの理念やビジョン、スタッフの働き方、福利厚生などを具体的に掲載することで、求職者にステーションの魅力をアピールできます。
さらに、現場で働くスタッフの声や日常の様子を紹介するコンテンツは、求職者が働くイメージをつかみやすくし、応募意欲を高める効果があります。ステーションのイベントや研修制度、キャリアアップのサポート体制なども紹介することで、求職者にとって魅力的な職場であることを訴求できます。
このように、訪問看護ステーションのホームページは、ケアマネ、利用者とその家族、そして求職者に対する重要な情報発信の場であり、信頼と安心を提供するための重要なツールとなります。
訪問看護ステーションのホームページデザイン事例
訪問看護ステーションのホームページは、そのステーションの顔とも言える存在です。利用者やそのご家族、ケアマネ、そして求職者に対して信頼感と安心感を与えるためには、デザインが重要な役割を果たします。ここでは、実際に成功を収めている訪問看護ステーションのホームページデザイン事例を8つ紹介します。
訪問看護ステーション千
鮮やかな青と可愛らしい看護師のイラストが印象的なウェブサイトです。サイト全体を通して「手書き感」で統一されています。トップページでは訪問サービスの流れやスタッフの紹介なども掲載されており、利用者さんから親しまれやすいホームページだといえます。
N・フィールド
精神科の訪問看護の領域で全国展開している企業のホームページです。シンプルでありながら、随所にドットや波の装飾が施されており、おしゃれさを感じます。見出しの文字は明朝体をベースにしており、スッキリとした印象です。
ファースト訪問看護ステーション灘
海を想起させる、青のグラデーションが印象的なホームページです。訪問看護ステーションのホームページとしては珍しく、スタイリッシュな印象のデザインです。どちらかというと男性よりのデザインテイストといえます。
ラクセム訪問看護ステーション
白をベースにしたシンプルなデザインでありながら、メインビジュアルで「就職お祝い金」を謳っており、採用に重きをおいたサイトであることがわかります。コラムの運用もされており、SEOの面でも競争力がありそうなサイトです。
エイド訪問看護ステーショングループ
薄い黄色を背景に敷いていることで、優しく温かみのあるウェブサイトです。情報をぎゅうぎゅう詰めにするのではなく、余白を大きくとったシンプルなデザインであることから、洗練された印象を受けます。
UMICAHI訪問看護リハビリテーション
ステーション名とデザインがとてもシンクロしたWebデザインです。海をモチーフにした装飾や色合いが、ステーションのコンセプトを体現しています。また、デザインだけでなく掲載されている文章や写真についてもこだわりを持って作られているように見受けられます。
ゆめそう訪問看護ステーション
精神科の訪問看護ステーションのウェブサイトです。スタッフの似顔絵のような看護師のイラストが用いられており、コミカルでありつつ、どこか温かみを感じるようなデザインです。程よい動きのアニメーションも可愛らしいサイトです。
訪問看護ステーションゆずき
こちらは柚子をモチーフにしている可愛らしいサイトです。緑色をベースに黄色がポイントカラーに使われています。メインビジュアルこそ、イラストが全面に用いられて華やかですが、中のコンテンツはシンプルに作られており、可読性に優れています。
Web制作会社の選び方
訪問看護ステーションのホームページ制作を成功させるためには、適切な制作会社を選ぶことが重要です。ここでは、制作会社を選ぶ際に考慮すべきポイント、コミュニケーションの重要性、そして実績の確認方法について詳しく解説します。
制作会社を選ぶ際のポイント
制作会社を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。まず、制作会社の専門性を確認しましょう。訪問看護ステーションの特性やニーズに精通している会社であれば、的確なアドバイスや提案を受けられます。
次に、費用対効果を考慮しましょう。予算内で最大の効果を得られる会社を選ぶことが重要です。見積もりを複数の会社から取り、内容を比較検討することが必要です。訪問看護は、その特性上ホームページがメインの集客ツールにならない場合が多いです。そのため、ホームページを持っていない事業所が多いのも事実です。だからこそ、適切に予算を定めてホームページを作ることが競合との差別化につながるのです。
また、制作後のサポート体制についても確認しておきましょう。ホームページは作って終わりではなく、運用や更新も重要です。
コミュニケーションの重要性
制作会社とのコミュニケーションは、プロジェクトの成功に直結します。初期の打ち合わせから、デザインの提案、修正作業、最終的な完成まで、常に密なコミュニケーションを取ることが大切です。
定期的なミーティングや進捗報告を通じて、プロジェクトの進行状況を確認し、問題が発生した際には迅速に対応できる体制を整えましょう。また、自分たちの要望やアイデアを具体的に伝えることで、制作会社側もそれを踏まえた最適な提案をしてくれるようになります。
信頼できるパートナーとして、オープンで透明なコミュニケーションを心がけることが、満足のいくホームページ制作につながります。
まとめ
訪問看護ステーションのホームページ制作を成功させるためには、制作会社の選定が鍵となります。専門性、費用対効果、サポート体制などのポイントをしっかりと押さえ、信頼できる制作会社を選びましょう。また、密なコミュニケーションを通じて、制作過程をスムーズに進めることが重要です。実績をしっかりと確認し、自分たちのニーズに合った制作会社を見つけることで、効果的なホームページを作り上げることができるでしょう。
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執筆者
株式会社ITreat
Webディレクター/サブリーダー
化粧品販売、制作会社、建設会社を経て2020年に株式会社ITreatへ入社。未経験からWebディレクターへ転身。現在は、病院・クリニックや一般企業のサイト制作におけるディレクション業務をはじめ、クライアントの採用業務のサポートなどを担当。
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