クリニックMEO対策ガイド|良質なクチコミを獲得しよう

MEO

公開日:2025/12/23

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先生方と日々、集客についてお話ししていると
Googleマップを使って集客したいが、何から手を付ければいいのかわからない
MEOは専門業者に任せた方がいいのだろうか
といったご相談を非常に多くいただきます。

実際、いま患者さんの多くは、ホームページよりも先にGoogleマップを見てクリニックを比較・検討するケースも多くあります。一方で、MEOは「よく分からないまま放置されている」か、「業者任せになっている」ケースも少なくありません。

そこで本記事では、クリニックの集客において先生方にぜひ知っておいていただきたい、MEOの基本的な考え方から、実践のポイント、注意すべき落とし穴までを、できるだけわかりやすく整理してお伝えします。

クリニックにおいてMEOがなぜ重要か

MEOとは?

MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップ上で自院を上位表示させるための対策のことです。
正式には「Googleビジネスプロフィール」を最適化し、地域検索時に患者さんの目に留まりやすくする施策を指します。

例えば患者さんが、

  • 「〇〇市 内科」
  • 「近くの歯医者」
  • 「皮膚科 土曜診療」

と検索した際、検索結果の最上部に表示される地図+3件程度のクリニック枠(ローカルパック)
この枠に表示されるかどうかが、来院数に大きく影響します。

MEOは広告ではなく、自然検索(オーガニック)で表示される集患施策であり、
一度正しく整備すれば、継続的に集患効果を生む「資産型の施策」と言えます。

集患において、Googleマップ対策がなぜ重要か?

上の画像をご覧ください。
こちらは、スマートフォンで「大宮駅 皮膚科」と検索した際の検索結果画面です。

この画面でまず目に入るのは、通常の検索結果(SEO)ではありません。検索結果の最上部に表示されているのは、Googleマップ上に表示される「おすすめ皮膚科」上位3件です。

つまり、たとえ自院のホームページがSEOで1位を獲得していたとしても、実際の画面上ではGoogleマップの表示より下に配置されることになります。その結果、患者さんに最初に「おすすめ」として提示されるクリニックにはなりにくいという状況が生まれます。

このことから、現代のクリニック集患においては、SEO対策だけでは不十分であり、MEO対策を行い、Googleマップ上でも上位に表示されることが不可欠です。さらに、単に表示されるだけでなく、写真やクチコミなどを通じて、患者さんに「ここに行ってみたい」と感じてもらえる情報設計が求められます。

SEOとMEOは対立するものではなく、両輪として取り組むべき集患施策なのです。

MEOの仕組み

MEO(Map Engine Optimization)は、Googleマップ上での表示順位を最適化する施策です。

Googleが重視している3要素

要素内容
関連性検索キーワードと情報の一致度
距離検索地点からの物理的距離
視認性(知名度)クチコミ数・評価・情報量

ここで重要なのは、
「距離」はコントロールできないが、他の2つは改善できるという点です。

多くのクリニックが「距離で負けているから仕方ない」と考えますが、
実際は情報設計と運用次第で十分に逆転可能です。

グーグルビジネスプロフィールへの登録方法

登録の基本ステップ

  1. Googleアカウントでログイン
  2. Googleビジネスプロフィールにアクセス
  3. クリニック名を入力
  4. 住所・電話番号・診療科目を登録
  5. オーナー確認(郵送 or 電話)

プロフィールの設定ポイント(ここが差がつく)

写真は「枚数」より「役割」で設計する

おすすめ構成:

  • 外観(初診でも迷わずに行ける)
  • 診察の様子・受付・待合(安心感)
  • 診察室(清潔感)
  • スタッフ(人柄)
  • 設備(専門性)

写真は単なる装飾ではなく、
来院前の不安を減らすUI要素と捉えるべきです。

③投稿機能は「お知らせ」ではなく「検索補助」

多くの失敗例:

  • 休診案内のみ投稿
  • 内容が短すぎる

有効な投稿テーマ例:

  • 「〇〇な症状で来院される方が増えています」
  • 「初診の流れを写真付きで解説」
  • 「よくあるご質問への回答」

投稿はSEOでいう補助コンテンツとして機能します。

良質なクチコミを集めることが、MEOにおける最重要施策である理由

MEO対策において、数ある施策の中でも最も重要なのが「良質なクチコミを継続的に集めること」です。
これはテクニック論ではなく、Googleの評価ロジックと患者さんの行動、どちらの観点から見ても明確です。

Googleは「クチコミの質と量」を重視している

Googleマップの順位は、以下の要素を総合的に判断して決まります。

  • クチコミの件数
  • クチコミの評価(★の数)
  • クチコミの内容(具体性・自然さ)
  • 返信の有無・内容

特に近年は、単なる件数や評価点よりも「中身のあるクチコミ」が重視される傾向が強くなっています。

短文・定型文ばかりのクチコミよりも、

  • 実体験が書かれている
  • 来院前の不安と来院後の感想が書かれている
  • 診療や対応の具体的な良さが伝わる

こうしたクチコミの方が、検索順位にも、患者さんの判断にも良い影響を与えます。

クチコミは「集め方」で結果が大きく変わる

多くのクリニックで、

  • クチコミがなかなか増えない
  • 評価は悪くないが内容が薄い

という悩みがありますが、その原因の多くは「お願いの仕方」にあります。

重要なのは、
「誰に・いつ・どうお願いするか」を設計することです。

クチコミをお願いするベストなタイミング

最もクチコミを書いてもらいやすいのは、以下のようなタイミングです。

  • 症状が改善した直後
  • 治療内容に納得してもらえた直後
  • 会計時やお見送りの際

誰がお願いするのがよいか問題

クチコミのお願いをするのは、クリニック内の誰が良いのでしょうか?
これは診療科や外来のスタイルによっても様々ですが、先生方からご質問いただいたときによくご助言申し上げるのは、「患者さんとの接触頻度の高いスタッフ」です。

会計の時だけ話す受付スタッフがお願いするよりも、処置をしてくれた看護師さん、リハビリを担当してくれる理学療法士さん、栄養指導をした管理栄養士さんなど、接触頻度と時間が長いスタッフからお願いされたほうが、快くお応えいただける傾向があります。

とはいえ、患者さんはクチコミの文章を書くのはめんどくさい

良質なクチコミは、「どんな困りごとがあってクリニックに行って」「誰先生にどんな治療を受けて」「何の疾患だと診断され」「どのように良くなり」「どのような感情になったか」という、同じ困りごとを持つ患者さんが参考にできそうな文章です。

そこでよく活用されるのが、クチコミ文章のAI自動生成ツールです。3〜4個の質問に一問一答でかいとうするだけで、良質なクチコミが生成されるので、患者さんはその文章をコピペして、★をつけるだけで投稿できるのです。

クチコミ自動生成ツール:クチコミアシスト

MEO対策におけるよくある失敗例

失敗例①:安易にMEO業者に依頼する

  • 作業内容が不透明
  • 毎月同じレポート
  • 実質「放置」状態

MEOは代行よりも、院内での運用設計が重要です。

失敗例②:大量にサクラのクチコミを依頼する

  • ガイドライン違反
  • アカウント停止リスク
  • 長期的に逆効果

短期的に順位が上がっても、
信頼と資産は確実に失われます。

失敗例③:悪い口コミに対して、反論する

クリニック側としては、悪い口コミが入ったときの心理的ダメージは測りしれません。特に特定の医師や看護師に対するバッシングは、精神的に辛いものがあります。しかし、店舗型ビジネスである都合上、患者さんを選ぶことが事実上不可能なため、悪質なクチコミが入ってしまうことは致し方ありません。
重要なのは、悪い口コミに対する返信を、未来の患者さんへのメッセージと捉えることです。

反論するのではなく、投稿者の気持ちを受け止めた上で、クリニックとして誠意ある対応を行っていることを、投稿者本人に対してではなく、その口コミを見るであろうその他大勢の患者さんに対してPRしましょう。

まとめ

  • クリニックMEOは「集患の入口」
  • 正しい情報設計と運用が成果を左右する
  • テクニックよりも「患者目線」が最重要

MEOは一度整備すれば終わりではなく、
継続的に育てていく資産です。

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    Y・NISHINA

    執筆者

    Y・NISHINA

    株式会社ITreat

    Webディレクター/サブリーダー

    化粧品販売、制作会社、建設会社を経て2020年に株式会社ITreatへ入社。未経験からWebディレクターへ転身。現在は、病院・クリニックや一般企業のサイト制作におけるディレクション業務をはじめ、クライアントの採用業務のサポートなどを担当。

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